カメラ雑多知識
画角について
画角が依存するパラメータとしては、
・焦点距離
・センサーの大きさ
がある。
焦点距離のFX換算
FX換算値は、よく使われるのでメモっておく。
換算式は下記のとおり。
[FX焦点距離] : [FXセンサー対角線の長さ] = [焦点距離] : [センサー対角線の長さ]
したがって、
[焦点距離] = { [FXセンサー対角線の長さ]/[センサー対角線の長さ] } * [FX焦点距離]
となる。
この式で計算すると、
マイクロフォーサーズでは、2倍。
1インチでは、2.7倍。
DXでは、1.5倍となる。
センサーサイズのインチ表記について
センサーサイズのインチ表記は、対角線の長さを表してない。
CCD以前の時代の撮像管(?)というもののサイズを"1インチ"や、"2/3インチ"などと表現していた為、
その名残で、今もインチで呼ぶとのこと。(これ詳しい人募集!)
実際、
1インチサイズのセンサーの対角線は、約16mm程度らしい。
ボケについて
ぼかしたいときは、
・焦点距離が長いほどボケる
・絞りを開くとボケる
を頭に入れておくとよい。
レンズの口径比について
nikonのレンズに表記されている「NIKKOR55-200mm1:4-5.6」の
「1:4-5.6」はレンズの口径比を表している。
下記のように口径を求める時に用いる。
[口径] : [焦点距離] = 1 : 4
焦点距離は55mmなので、
[口径] = 55mm / 4
= 13.75mm
したがって、広角側の口径は、13.75mmとなる。
フランジバック
撮像面とマウント面の間の距離
バックフォーカス
撮像面とレンズの最終端の間の距離
APEX単位系
EV = SV + BV = AV + TV
- EV : Exposure Value
- SV : ISO
- BV : 被写体輝度
- AV : 絞り
- TV : シャッタースピード
ラチチュード
ダイナミックレンジと同義語である。
フラッシュ関連
赤目が起きるしくみ
暗い場所では目の瞳孔が開いており、フラッシュ光によって網膜の血管が写し出され、
目が赤く写ってしまうことがある。
赤目軽減発光のしくみ
撮影の直前にフラッシュを少し光らせ、瞳孔を閉じさせてから
再度フラッシュを光らせて撮影することによって、赤目を軽減することができる。
また、AF補助光がある機種ではこれを赤目軽減に使うこともある。
ガイドナンバー
GN = [絞り値] × [被写体までの距離]
被写体までの距離を伸ばすには、
を頭に入れておくと良い。
しかし、絞りの開きすぎや、ISOの上げすぎによって、
近距離被写体がオーバーになってしまうことが多いので注意。
ニコンのカメラでPモードとAモードで、後幕発光しない(できない)のはなぜか
なぜなら、後幕発光で撮る時は、動体に動きを出す為なので、
シャッタースピードが自動制御であるPモードとAモードでは、
カメラが機転を利かせて後幕発光+スローシャッターにしているのである。
撮像素子関連
ローパスフィルター
光の高周波数成分をカットするフィルター。
撮像素子に装備している。
モアレを防ぐという長所の代わりに、解像度が落ちるという短所も併せ持つ。
ベイヤー配列
色情報は、1画素あたりにR/G/Bのいずれかしか色情報を得られないため、
現像する時には周りの色から推測して色を再現するという処理をしている。
R/G/Bそれぞれの色情報を受け取る画素の空間的な配列に、「ベイヤー配列」が用いられることが多い。
回折現象による解像度の低下
一般的には絞れば絞るほど、被写界深度が深くなりシャープな画像になる。
一方、
絞れば絞るほど回折現象の影響が大きくなって無視できなくなり、逆にボヤっとした画像(解像度が低下)
になることもある。
回折現象について纏めると、以下のとおり。
・絞りを絞る(F値を大きくする)ほど回折現象による影響が強い
・画素ピッチ(画素間の距離)が小さいほど、回折現象が出やすい。
→すなわち、撮像素子が大きいほど回折現象に対しては有利
最終更新:2012年03月23日 11:26