・[[比叡山]]東塔の「悪僧」。『中右記』長治元年十月七日条に、 「近年、[[延暦寺]]には法薬禅師という者がいる。東塔の大衆は彼を 「都那師」に任じた。しかし、彼は武勇をもっぱらにして 合戦を好む人物で、比叡山の闘乱には必ず関与している。 また諸国の末寺荘園の所職を兼任しており、 《数十人の武士□□を引率し、京都諸国を朝夕に往反す》。 そこでは人物(じんもつ)を奪い取り、人の首を切るようなことも しているという。ゆえに天下の人々は、彼にしたがわざるを得ない」とあるとか。 ・ここで言う「都那師」とは、都維那(ついな)の事と思われ、 つまりこのような悪僧が東塔の公的な役職についていた事になる。 (『僧兵 祈りと暴力の力』衣川仁) #amazon(4062584859)