クレタ島

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・エーゲ海に浮かぶ島。[[ギリシャ]]に属する。 ・島内には海抜2456mの[[プシロリティス山]]が存在し、また肥沃な[[メサラ平野]]が広がるなど、    島と言いつつ陸に近い。 (なお、プシロリティス山はほぼ同じ高さの頂きが二つ並ぶ姿をしており、    そのため現地の人々に「聖なる牛の角」にたとえられているとか) ・紀元前6000年頃には既に、農耕を伴う集落が成立していた事が知られる。 ・初期青銅器時代から、円形の石積みの墓([[トロス墓]])に何世代にも渡って人を合葬する習慣があり、    島内にそうした墓が多数存在する。こうした墓制・習慣は他の古代ギリシャには見られず、    クレタ島に固有であると見られる。 ・また、神話では[[ミノス]]王の宮殿とされている、[[クノッソス宮殿]]の遺構が残る事で著名。 ・この島から出土するフレスコ画などから、この島では牛跳びとでも言うべき、    牛の背中で宙返りをするというような内容の儀式が行われていただろうと見られている。 ・同時にまた、紀元前2000年頃以降の宮殿時代に、[[線文字A]]が使用された事でも知られる。 ・紀元前1450年頃を境に、クレタ島では青銅製の武器を副葬品に持つ「戦士の墓」が急増しており、    この辺りの年代にクノッソスの支配権が戦乱を伴う形で、恐らくはギリシャ本土から来た人々に    移ったのではないかと見られている。 ・[[ヘシオドス]]『神統記』によれば、クレタのリュクトスは、    自らの子を飲み込もうとする[[クロノス]]から子[[ゼウス]]を匿うため、    [[レイア]]が逃れ、ゼウスを産んだ地とされる。生まれたゼウスは、レイアの母[[ガイア]]によって匿われたという。 ・ヘロドトス『歴史』巻七によれば、[[ダイダロス]]を追って島を出た[[ミノス]]王がシケリアで横死したという    伝承があって、クレタ島住人は一部を除いてほぼ全住民がシカニア([[シケリア]])にある    カミコスの町を包囲攻撃したが、占領できず撤退し、さらにその帰りに暴風雨にあって全滅。    さらにミノス王の事例があるにも関わらず[[トロイア戦争]]で[[メネラオス]]に加勢したことから    神意を損ねて飢饉と疫病が発生し、住民が一度根絶されたという。    したがって現在のクレタ島住民は「三代目」であるとヘロドトスは述べている。       参考文献 『神統記』ヘシオドス 『歴史(下)』ヘロドトス 『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ #amazon(4003210719, image, text) #amazon(4003340531,image,text) #amazon(4560081581, image, text)
・エーゲ海に浮かぶ島。[[ギリシャ]]に属する。 ・プリニウス『博物誌』第四巻は、クレタ島の名前の由来について、    ドシアデスは[[ニンフ]]で[[ヘスペリス]]の娘である[[クレテ]]からその名をとったと説き、    また[[アナクシマンドロス]]はクレテス族の王にちなんで名づけられたと説いた、とする記事を載せる。 ・島内には海抜2456mの[[プシロリティス山]]が存在し、また肥沃な[[メサラ平野]]が広がるなど、    島と言いつつ陸に近い。 (なお、プシロリティス山はほぼ同じ高さの頂きが二つ並ぶ姿をしており、    そのため現地の人々に「聖なる牛の角」にたとえられているとか) ・紀元前6000年頃には既に、農耕を伴う集落が成立していた事が知られる。 ・初期青銅器時代から、円形の石積みの墓([[トロス墓]])に何世代にも渡って人を合葬する習慣があり、    島内にそうした墓が多数存在する。こうした墓制・習慣は他の古代ギリシャには見られず、    クレタ島に固有であると見られる。 ・また、神話では[[ミノス]]王の宮殿とされている、[[クノッソス宮殿]]の遺構が残る事で著名。 ・この島から出土するフレスコ画などから、この島では牛跳びとでも言うべき、    牛の背中で宙返りをするというような内容の儀式が行われていただろうと見られている。 ・同時にまた、紀元前2000年頃以降の宮殿時代に、[[線文字A]]が使用された事でも知られる。 ・紀元前1450年頃を境に、クレタ島では青銅製の武器を副葬品に持つ「戦士の墓」が急増しており、    この辺りの年代にクノッソスの支配権が戦乱を伴う形で、恐らくはギリシャ本土から来た人々に    移ったのではないかと見られている。 ・[[ヘシオドス]]『神統記』によれば、クレタのリュクトスは、    自らの子を飲み込もうとする[[クロノス]]から子[[ゼウス]]を匿うため、    [[レイア]]が逃れ、ゼウスを産んだ地とされる。生まれたゼウスは、レイアの母[[ガイア]]によって匿われたという。 ・ヘロドトス『歴史』巻七によれば、[[ダイダロス]]を追って島を出た[[ミノス]]王がシケリアで横死したという    伝承があって、クレタ島住人は一部を除いてほぼ全住民がシカニア([[シケリア]])にある    カミコスの町を包囲攻撃したが、占領できず撤退し、さらにその帰りに暴風雨にあって全滅。    さらにミノス王の事例があるにも関わらず[[トロイア戦争]]で[[メネラオス]]に加勢したことから    神意を損ねて飢饉と疫病が発生し、住民が一度根絶されたという。    したがって現在のクレタ島住民は「三代目」であるとヘロドトスは述べている。 ・プリニウス『博物誌』第十二巻によれば、クレタ島のゴルテュナという場所にある泉のそばに一本の[[プラタナス]]があり、    そこは[[ゼウス]]と[[エウロペ]]が行為に及んだ場所だという伝説があったという。 ・プリニウス『博物誌』第八巻によれば、クレタ島には[[オオカミ]]や[[クマ]]がおらず、    毒グモの他には有毒動物がまったくいないという。またキュドネア地区という一部を除いて[[シカ]]がおらず、    [[イノシシ]]も居ないということである       参考文献 『神統記』ヘシオドス 『歴史(下)』ヘロドトス 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ #amazon(4003210719, image, text) #amazon(4003340531,image,text) #amazon(4639022301, image, text)

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