・黄泉戸喫に似た話はメソポタミアにも、紀元前13世紀頃のパレスチナに住んでいたカナン人にも、 ギリシア神話にもある。 また、中国の『録異記』にも、似たモチーフの話は存在する。 (天台の坊さんが洞窟発見、中に入って歩くと町があった。 坊さんは気を吸う事を知っていたので腹は減らず、食べ物を口にしなかった。 が、連れの男は空腹なので店屋で物を食った。 さらに歩くと出口があったが、ものを食った連れは外に出ると石になった) ・ピグミー族では、木をこすり合わせて火をつける発火器について、 縦にして回転させる木を「男の木」、横にして受ける木を「女の木」と呼び、 明確に性行為のイメージをあてている。 火の神を生んだイザナミの話もこうしたイメージを下敷きにしているかどうか? (以上、大学時代の講義ノートより)