ヒツジ

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ヒツジ - (2016/01/22 (金) 05:07:34) のソース

・ヒツジの飼育に適しているのは、乾燥していてなおかつ牧草に恵まれた土地。
   湿潤な気候の元では「羊蹄病」と呼ばれる病気を発生しやすく、従って日本での飼育は定着しなかった。


・古代ギリシャやローマでは羊を神々への贄として備えたが、その際、
   自らに好意的な神々には白い羊を、そうでない神には黒い羊を供したという。
   ウェルギリウス『アエネイス』第三巻に、
   「冬の嵐のその神に 黒い羊を犠牲にし
    白い羊は好意ある 西の風に供します」
   という一節がある。



・[[1770年]](明和七年)、[[平賀源内]]が長崎に出向いた折に羊を数頭買い求め、
                 高松藩志度に送って知人に飼育を依頼している。
                 羊毛の刈り取りと試織には成功したが、長期的な飼育には成功しなかった模様。

・[[1811年]](文化八年)、幕府が中国から数十頭の羊を買い入れ、小石川薬草園に収容し育てさせたという。
                 一時は300頭まで増やしたが、火災により200頭が焼死したとか。

・また、明治初年にも羊の飼育が挑戦されたが、結局断念したとか。



      参考文献
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス
『平賀源内を歩く』奥村正二


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