身内の肉を食膳に出す

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身内の肉を食膳に出す - (2015/07/13 (月) 16:16:18) のソース

・[[ギリシャ神話]]では、[[トラキア]]の[[テレウス]]が[[アテネ]]の[[プロクネ]]を娶った後、
   プロクネが死んだと称して妹の[[ピロメラ]]を呼び出してこれを犯し、僻地に拉致しておいた際、
   舌を切り取られたピロメラは長衣(ペプロス)に文字を織り込んでプロクネに自身の不幸を伝え、
   後にプロクネに助け出されて、テレウスとの間に生まれた子を殺し、煮てテレウスの食膳に出して逃げ出した。
   追いかけられたプロクネは夜鶯に、ピロメラは[[ツバメ]]に、テレウスは[[ヤツガシラ]]となったという。


・ヘロドトス『歴史』巻一
   →[[メディア]]の王[[キュアサクレス]]が、謀反を起こして逃れてきたスキュタイ人を保護していた際、
    彼らがいつも狩りに出て獲物をとってくるのが、たまたまある日獲物が取れなかったので王がこれを手荒に扱い、
    これに反発したスキュタイ人がキュアサクレスの子のうちの一人を殺してその肉を食膳に出し逃げたとか。


・『グリム童話集』「白槇の話」〈KHM47〉
   →悪魔にそそのかされた後妻が、継子である男の子を殺してしまう。気づかれないように、
    これを細かく刻んで鍋で煮る。男の子は田舎に出かけたと言われた父親は、気づかないうちに
    その鍋をおいしいおいしいと言って食べてしまう。
    残った骨を妹がまとめて、先妻が葬られている白槇の木の下に埋めると、その木からやがて
    白いハトが生まれる。



      参考文献

『ギリシア神話』アポロドーロス
『歴史(上)』ヘロドトス
『完訳グリム童話集 2』



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