・ギリシア神話の[[普見者のアルゴス]]は、頭の周囲に百の目を持っていたとされる。 [[ヘラ]]の命令により、[[イノ]]を監視する役目についていたが、[[ゼウス]]に派遣された [[ヘルメス]]によって殺される。 ・ウェルギリウス『アエネイス』第四巻に描写される噂の女神は、翼を持ち、また下腹に自らの持つ羽毛と同じほどの数の 目と、さらに同じ数の舌と口、聞き耳を備えている。 ・『新約聖書』「ヨハネ黙示録」 →ヨハネの目にした、玉座を囲む御座のまわりに四つの生き物がおり、 一つは獅子のごとく、一つは牛のごとく、一つは人のごとく、一つは鷲のごとき形をしていて、 それぞれ六つの翼を持ち、翼の内も外も数々の目にて満ちていたという。 ・マルコ・ポーロ『東方見聞録』 →[[クビライ・カーン]]が中国南部のマンジ地方(南宋に比定される)を攻める際、 マンジでは予言者から「百の眼を持った人間にしか国が滅ぼされることはない」という予言があったので、 そのような人間は存在しないと安心していたが、クビライの派遣したのが バヤン・チンクサン(百眼将軍)という名前の者で、この将軍によって滅ぼされたという。 マンジの王も名前にまでは考えが及ばなかったのだ、と。 参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『文語訳新約聖書』 『マルコ・ポーロ 東方見聞録』 #amazon(4003211510,image,text) #amazon(4003380339,image,text) #amazon(4000248154,image,text)