目が無数にある人や獣

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目が無数にある人や獣 - (2016/01/25 (月) 03:12:46) のソース

・ギリシア神話の[[普見者のアルゴス]]は、頭の周囲に百の目を持っていたとされる。
   [[ヘラ]]の命令により、[[イノ]]を監視する役目についていたが、[[ゼウス]]に派遣された
   [[ヘルメス]]によって殺される。

・ウェルギリウス『アエネイス』第四巻に描写される噂の女神は、翼を持ち、また下腹に自らの持つ羽毛と同じほどの数の
   目と、さらに同じ数の舌と口、聞き耳を備えている。


・『新約聖書』「ヨハネ黙示録」
   →ヨハネの目にした、玉座を囲む御座のまわりに四つの生き物がおり、
    一つは獅子のごとく、一つは牛のごとく、一つは人のごとく、一つは鷲のごとき形をしていて、
    それぞれ六つの翼を持ち、翼の内も外も数々の目にて満ちていたという。


・マルコ・ポーロ『東方見聞録』
   →[[クビライ・カーン]]が中国南部のマンジ地方(南宋に比定される)を攻める際、
    マンジでは予言者から「百の眼を持った人間にしか国が滅ぼされることはない」という予言があったので、
    そのような人間は存在しないと安心していたが、クビライの派遣したのが
    バヤン・チンクサン(百眼将軍)という名前の者で、この将軍によって滅ぼされたという。
    マンジの王も名前にまでは考えが及ばなかったのだ、と。



      参考文献
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス
『文語訳新約聖書』
『マルコ・ポーロ 東方見聞録』


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