- ウェルギリウス『アエネイス』第四巻に描写される噂の女神は、翼を持ち、また下腹に自らの持つ羽毛と同じほどの数の
目と、さらに同じ数の舌と口、聞き耳を備えている。
→ヨハネの目にした、玉座を囲む御座のまわりに四つの生き物がおり、
一つは獅子のごとく、一つは牛のごとく、一つは人のごとく、一つは鷲のごとき形をしていて、
それぞれ六つの翼を持ち、翼の内も外も数々の目にて満ちていたという。
→
クビライ・カーンが中国南部のマンジ地方(南宋に比定される)を攻める際、
マンジでは予言者から「百の眼を持った人間にしか国が滅ぼされることはない」という予言があったので、
そのような人間は存在しないと安心していたが、クビライの派遣したのが
バヤン・チンクサン(百眼将軍)という名前の者で、この将軍によって滅ぼされたという。
マンジの王も名前にまでは考えが及ばなかったのだ、と。
参考文献
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス
『文語訳新約聖書』
『マルコ・ポーロ 東方見聞録』
最終更新:2016年01月25日 03:12