魔鏡

  • 一般的には、光を当てた反射像に文字や絵が浮かび上がる鏡を指す。

  • 古代中国では「透光鑑」と呼ばれ、漢の時代には既に知られていた。

  • 人為的に作られる場合もあるが、普通の鏡が度重なる研磨により次第に薄くなり、
   鋳造の際のひずみに加え研磨の際のひずみにより、裏面の模様が鏡面に極微のくぼみを形成、
   光を収束して模様を浮かび上がらせる、といった事が偶然起こる事もあった。
(zsphereコメント:つまり、年月を経た物品にモノが宿る付喪神の思想に
    偶然合致するケースもあったという事かと)

  • 魔鏡の名は、当初、明治初期に帝国大学に招聘されたお雇い外国人が、
   本国に「magic mirror」として紹介した言葉をそのまま逆輸入したものであると云々。


(『江戸時代の科学技術』市立長浜城歴史博物館)



最終更新:2012年07月05日 02:40