彼岸所

  • 日吉大社のすべての社殿(二十一社)に設置されていた、春秋の彼岸に彼岸会を営むための施設。

  • いずれも極めて壮麗な建物であり、特に大宮の彼岸所は
   後鳥羽上皇後嵯峨上皇など、天皇・上皇の宿舎として利用されるほどだった。

  • この彼岸所に、彼岸会を営むための「彼岸銭」という金銭が集積しており、
   この金銭を原資とした土倉が京都に多数営まれ、「山門気風の土蔵」「山法師の土蔵」などと呼ばれた。


(『京を支配する山法師たち』下坂守)



最終更新:2012年07月13日 23:24