「高殿と呼ばれる建屋の中に炉が設置される屋内製鉄であったこと」
「原料の砂鉄を選ぶことで、同じ炉を用いて鋼(鍛鉄)も銑鉄(鋳鉄)も生産できた事」
「ヨーロッパが銑鉄を得るために水車を用いた送風装置を使ったのに対し、日本は天秤フイゴを用いた事」
などがあげられる。
- 鍛造用の鉄を作るには「真砂(まさ)」と呼ばれる砂鉄を、
鋳造用の銑鉄を作るには「赤目」と呼ばれる酸化度の高い砂鉄を用いる。
ただしこの銑鉄は、ハンマーで鍛造を行いながら炭素分を減少させる「左下(さげ)」という工程によって
鋼に変える事も可能であるとのこと。
参考文献
『鉄の文明』大橋周治
最終更新:2012年08月04日 04:03