ホルムアルデヒド

  • 化学式HCHO

  • O(酸素)の電気陰性度が高いため、結合電子がO側に引かれ、強い負電荷を持つ。
   有機分子と強く反応し、生体のタンパク質に対して反応するとタンパク質が変性し機能を失ってしまう。

  • ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)に入れた生体試料が腐らないのは、このHCHOが微生物のタンパク質を変性させ殺してしまうため。

  • 同様に、固体の熱分解から生まれるこのHCHOで食品の表面をびっしり覆い、微生物の繁殖を防ぐのが燻製の原理。
   煙が目に痛いのも、煙中のHCHOが目やその周辺のタンパク質を傷めるため。


      参考文献
『高校で教わりたかった化学』渡辺正・北條博彦


最終更新:2013年06月24日 01:52