解体新書

  • 原書『ターヘル・アナトミア』(Tabulae Anatomicae)。
   正式名称は『Ontleedkundige Tafelen』(オントレードクンディヘ・ターフェレン)。
   著者ヘラルドゥス・ディクテン(Gerardus Dicten)。
   アムステルダムで発行されたもので、学生向けの教科書であったという。

  • 本文はすべて漢文調。

  • 『解体新書』は三部構成で、第一部に吉雄永章序、杉田玄白自序。第二部に解剖図43枚、第三部に臓器別解剖図28枚。
   なお、本文中に前野良沢の名前が見えるのは、吉雄永章序の部分だけという。


  • 『解体新書』発行の二年前にあたる1773年(安永二年)、表紙含む全6枚からなる簡略版『解体約図』が出ている。
   こちらは文を杉田玄白、校正中川淳庵、絵図熊谷元章となっている。


  • 1826年(文政九年)、杉田玄白の意向で、大槻玄沢により『重訂解体新書』が刊行されている。
   全13冊。当初の『解体新書』では訳されなかった脚注部分も翻訳されていた。



      参考文献

『解体新書の謎』大城孟



最終更新:2013年10月29日 01:49