善光寺

  • 『平家物語』覚一本に縁起譚が載る。いわく、
   善光寺本尊の阿弥陀如来は、中天竺の舎衛国で疫病が流行したために、
   釈迦目連月蓋長者竜宮城から閻浮檀金(えんぶだきん)という砂金を得て
   作ったといい、のち百済を経て日本に来たと伝える。
   この本尊について、信濃国の農民本田善光が如来像を信濃に運ぶ際、
   昼は善光が阿弥陀を運び、夜は阿弥陀が善光を背負ったという。
(この逸話は同じ『平家物語』でも屋代本、八坂系諸本などには無いといい、
   『善光寺縁起』などを元に、比較的後に挿入されたのではないかと見られているとか)



      参考文献

『平家物語(二)』



最終更新:2014年08月03日 03:28