プラトン『パイドロス』の中でソクラテスは、蝉たちがかつて人間で、歌の女神ムゥサたちによって歌を知り、飲まず食わずで歌い続けて死んでしまった者たちが姿を変えたもので、彼らは地上に出るや歌い続けて、その傍ら人間たちを観察し、誰が歌の女神ムゥサたちを敬っていたかを報告するので、それによって報告された人間はムゥサたちの加護を得るという。舞踊や歌の他、ムゥサの中でも年長のカリオペとウラニアは知を愛する哲学の営みの報告を受けて、加護を与えるとしている。
最終更新:2014年11月08日 19:35