ユングフラウ・マリア(処女のマリア)に引き取られ天国で暮らす少女が、マリアの留守中
開けてはいけないと言われていた「十三番目の扉」を開けてしまう。中には「三位一体の御本尊」があり、
それに触れた娘の指が金色になってしまう。
娘はこの扉を開けたことを認めなかったため天国を追い出され様々な苦境に立たされるが、
最後にこの罪を認めたため助けられる。
(zsphereコメント:訳文が日本風に引き寄せられてるせいで、「三位一体の御本尊」とかいうのが何なのか不明瞭。
これ原文ではどうなってるんですかね……)
王様の遺言で、この扉は若い王子に絶対開けさせてはならないと言いつけられていた忠臣ヨハネスが、
王子の懇願により開けさせてしまい、その中にあった美しい黄金や宝玉で飾られた立像に恋をし、
その像のモデルである「黄金の屋根の国の王女」と王子を結婚させるために船旅をする事になる。
→物乞いに化けた魔法使いにさらわれてきた娘が、魔法使いが出かける際に卵ひとつと屋敷中の鍵を渡され、
どの部屋を見ても良いが、地下の部屋一つだけは見てはいけないと言われるが、娘はそれを開ける。
と、中はバラバラにされた死骸だらけで、その際にたらいの中に卵を落としてしまい、血の染みが取れなくなって
魔法使いに部屋に入ったことが知られ、殺されてしまう。
長女、次女がこのようにして死んだあと、三女が卵を机の引き出しにしまったままで地下室を開け、
長女と次女を死骸を並べることで生き返らせると、魔法使いを逆にだまして生還する。
- 『千一夜物語』「荷かつぎ人足と乙女たちとの物語」中の「第三の托鉢僧の話」
→山の上の御殿にたどりついた王子が美女だらけの中で歓楽にあふれた生活をするが、
ある時女たちが出かけその際屋敷内のただ一つの扉だけは絶対に開けてはいけないと言われる。
王子がその扉を開けると、中に立派な馬がおり、その馬にまたがると馬は空中高く舞い上がり、
振り落とされた王子は左目を失ってしまう。
参考文献
『完訳グリム童話集1』
『完訳グリム童話集2』
『完訳千一夜物語 1』
最終更新:2017年03月31日 17:43