無生物が人の代わりに返答する

  • 『グリム童話集』「恋人ローランド」〈KHM56〉
   →継母が継子を殺そうとするが、継子の娘の知恵で実の娘の方を斧で首を切って殺してしまう。
    娘が逃げる際、切った首から滴る血を家の中に三か所垂らしておくと、
    朝継母が呼びかけたのにその血が答え、その間に娘と恋人のローランドは逃げていく。

  • 『グリム童話集』「がちょう番のおんな」〈KHM89〉
   →老いた妃の娘が嫁に行く際、妃がハンカチに血を三滴したたらせたものを持たせる。
    この血がしばらく物を言って、また姫の身を守っていたが、姫がこのハンカチを川に流して紛失してしまったことから
    付き人の女に身分を逆転され、付き人としてがちょう番をやらされることになる。




      参考文献

『完訳グリム童話集(2)』
『完訳グリム童話集(3)』



最終更新:2015年07月04日 03:56