- 『グリム童話集』「わがままな子ども」〈KHM117〉
→母親の言う事をきかない子どもが、神様に見放されて死ぬ。
墓に埋葬すると、その墓から腕がまっすぐ上へ突き出て、何度墓の中へ入れなおしても突き出る。
この手を母親が鞭で打つと、腕はようやく引っ込む。
- ハンス・ザックスによる十六世紀頃の寓話詩「子どものしつけのおそろしい話」に、
バイエルンのインゴルシュタットにある家庭で起こった実話として、
男の子を甘やかして育てた結果わがままになり、母親を殴ったことがあって、その子が死ぬと
墓から腕が出てどうしても引っ込まなくなり、大学の先生などの助言により母親が
その手を十八時間にわたって鞭で殴り続け、手が血だらけになったらやっと引っ込んだ、と記されているとか。
- そのほか、両親を打つと、死後に墓の中から手が生えるという俗信が存在した模様とのこと。
参考文献
『完訳グリム童話集(3)』
最終更新:2015年07月07日 22:06