東方三博士

   ガスパール、メルキオール、バルタザールの三人。





   東方三博士はこのサーバから出発したのだと言い、また彼らはここに埋葬されているという。
   三つの墓はそれぞれ矩形の屋根に覆われており、亡骸は完全に保存され、髪も髭もまだ見られるという。

  • また同書によれば、サーバから三日ほど行ったところに、カラ・アタペリスタン(火を崇める者たちの城)という建物があり、
   その町の人々は火を崇めているという。そこに伝わる伝説によると、東方三博士が
   生まれたばかりの預言者を礼拝しに出かけると、その子供は一つの石を三人に持たせた。
   そこに重大な意味があると思わなかった彼らは石を井戸の中に捨ててしまったところ、
   空から燃える火の玉が落ちてきて井戸の中へ落ちた。三人は石の意味を悟って非常に悔やみ、
   そこで井戸の中で燃えていた炎を移して自分たちの国に持ち帰り、立派な教会にその火を安置したのだという。



      参考文献
『マルコ・ポーロ 東方見聞録』


最終更新:2015年08月18日 02:59