紙幣

  • マルコ・ポーロ『東方見聞録』中に、クビライ・カーンが紙幣によって支払いをし、また市場に流通させている事を
   驚きをもって報告している部分がある。
   木の樹皮を採取させ、これを漉いて紙を作り印璽を捺すと、ヴェネツィアの銀貨換算でどれほどの価値、といったような事を細かく記載しており、
   さらに「大カーンは錬金術師の秘法を理にかなった方法で完璧に我がものとしているというべきであろう」とまで書いている。
(この当時、ヨーロッパでは一部の例外(聖堂騎士団の手形)を除いて貨幣は金貨や銀貨が担っており、
 紙幣の流通という意味では元の方がはるかに先進的であったことがうかがえる)




      参考文献
『マルコ・ポーロ 東方見聞録』


最終更新:2015年08月18日 04:53