- アガメムノン率いるアカイア軍が逆風で渡海できないため、神託を乞うたところ娘を生贄に捧げよと告げられ、
- ヘロドトス『歴史』巻四によれば、タウロイ人は難破漂流した者あるいは海上で捕えたギリシア人を
浄めた上で頭を棍棒で殴って、胴体は神殿の建っている断崖の上から突き落とし、
首は棒に刺しておいたという。あるいは胴体は地中に埋めるという説もあるとか。
そしてこの生贄を捧げる女神は、アガメムノンの娘イピゲネイアであるとトラキア人たちは言っている、と記している。
- ヘロドトス文中にも「処女神」の名がみえるところから、この生贄を捧げられる女神はアルテミスとも見られるが、
アルテミスについて「アルテミス・イピゲネイア」という呼称があったとも言われ、
あるいは同じものを指す可能性もあるとのこと。
参考文献
『歴史(中)』ヘロドトス
最終更新:2015年10月06日 02:39