ステュクス

  • 「憎しみの川」。ギリシア神話において、冥府にあるとされる河。

  • 古代ギリシャにおいては、この川の名に誓っておこなう誓言が最も拘束力が高いとされており、
   それは神々ですら例外でなかった。『イリアス』以来、種々の文献にそうした役割で登場する。


  • ヘロドトス『歴史』巻六に、アルカディア人は、アルカディアのノナクリスという町に
   ステュクスの水があると主張しており、実際に誓言の際に使用されていたという。
   デマラトスを陥れた事が発覚したクレオメネスがアルカディアに逃れ、
   この地の人々を自分の指揮に従うように誓わせるのに用いたとか。


      参考文献
『歴史(中)』ヘロドトス


最終更新:2015年10月13日 03:50