→十二人の盗賊たちが山の前で「ゼムジの山や、ゼムジの山や、ひらけ!」と言うとはげ山の真ん中が口を開ける。
盗賊たちはこの山に盗んだ宝石や金貨銀貨などをため込んでいる。「ゼムジの山や、ゼムジの山や、とじろ」と言うと閉じる。
貧乏な弟はこの呪文を知って、金貨銀貨を少量くすねて、生活の足しにする。
この事に気づいた裕福な兄が弟から聞き出して、荷車を引いて財宝を取りに来るが、
荷車に積み終わって山から出ようとした際、間違って
「ジメリの山や、ジメリの山や、ひらけ」と言って山が開かないので立ち往生してしまい、盗賊に見つかって首をきられてしまう。
参考文献
『完訳グリム童話集(4)』
最終更新:2015年12月09日 00:37