呪文で開く山や洞窟

  • 『グリム童話集』「ジメリの山」〈KHM142〉
   →十二人の盗賊たちが山の前で「ゼムジの山や、ゼムジの山や、ひらけ!」と言うとはげ山の真ん中が口を開ける。
    盗賊たちはこの山に盗んだ宝石や金貨銀貨などをため込んでいる。「ゼムジの山や、ゼムジの山や、とじろ」と言うと閉じる。
    貧乏な弟はこの呪文を知って、金貨銀貨を少量くすねて、生活の足しにする。
    この事に気づいた裕福な兄が弟から聞き出して、荷車を引いて財宝を取りに来るが、
    荷車に積み終わって山から出ようとした際、間違って
    「ジメリの山や、ジメリの山や、ひらけ」と言って山が開かないので立ち往生してしまい、盗賊に見つかって首をきられてしまう。




      参考文献
『完訳グリム童話集(4)』


最終更新:2015年12月09日 00:37