- 『大智度論』に、この劫の時間がどの程度の長さかを示すたとえ話として、
「一辺四十里の岩を3年に一度、天女が舞い降りて羽衣で撫でていき、それによって岩がすり減って
無くなってしまうまでの時間」であるとしている(ただし、たとえ話であって定義ではないとか)。
- 『グリム童話集』「牧童」〈KHM152〉に、賢い牧童を試そうとした王様が三つの難問を提示する中の一つに
「永劫は何秒あるか」と問い、これに対して牧童が
「ヒンテルポンメルンの国に
ダイヤモンドの山があり、高さと幅と奥行きが一里ずつある、
この山へ百年ごとに小鳥が一羽きてくちばしを山肌で研ぐ、この山がのこらずすり減って
跡形もなくなくなった時が、永劫の第1秒目でございます」
と応えるくだりがある。
参考文献
『完訳グリム童話集(4)』
最終更新:2015年12月16日 01:45