真珠

  • プリニウス『博物誌』第九巻に、真珠は貝が生殖期に刺激されて、天からの露を受けて懐胎したもので、
   海よりも空に関係が深いのだと記している。そしてそれ故に、空が荒れ模様だと真珠は色が薄くなり、
   空が曇っていれば曇った色を、輝かしく晴れていればそれに対応する鮮明な色を発色するのだとしている。
  • また、雷鳴があると貝は蓋を急に閉じてしまうが、こうするといわゆる「風真珠」という、中身の無い見かけだけの
   虚ろな真珠が出来上がるのだ、ともしている。

   どうかで賭けをし、クレオパトラが強い酢の入った容器に真珠を溶かして一気に飲み干したという逸話を載せている。


      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』



最終更新:2016年05月01日 03:24