- プリニウス『博物誌』第十四巻に、ブドウがローマの誉れであると再三強調されている。
ブドウの若枝はローマ軍の百人隊長の職棒として用いられた他、
懲罰として打擲される場合でも、ローマ市民である兵士だけはブドウの若枝で撲られたとか。
- また同じ『博物誌』第十四巻に、ブドウの木の著しい特徴として、周囲に植えられた他の木の匂いを
自分の中に吸い取る性質がある、と記されている。それゆえ、ブドウの周囲に別な木を植えることで、
その木の芳香を持ったブドウ酒を作る方法があったとか。
大カトーもまた、ブドウの木の周囲に黒ヘレボルスというものを植えてヘレボルス酒を造ったとある。
また、パドゥアの沼地で採取されたブドウにはヤナギの匂いがするのも同じ理由だと云々。
参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅲ』
最終更新:2016年06月23日 04:12