- プリニウス『博物誌』第十五巻に、このクルミがプリニウスの時代のローマで結婚式につきものであった事が語られている。
『プリニウスの博物誌』の注釈によれば、結婚式の際、花嫁が近づいた時に
花婿がクルミを投げる風習があったと云々。
- またプリニウスによれば、クルミは外側の固い木質の殻と、その内側の柔らかい殻の二重に守られており、
そのように子孫が多くの方法で守られている、という縁起かつぎが結婚式でクルミを用いる理由であるとしている。
- さらにプリニウスによれば、クルミの殻は羊毛の染色に用いられた他、できたばかりの若い実は赤い髪染めとしても用いられたという。
(zsphereコメント:ざっとネット検索したところでは、クルミの殻は茶色の染料として用いられる模様)
- プリニウス『博物誌』第十七巻によれば、クルミの木の枝が落とす陰は大変重苦しく、
人に頭痛を起こさせたり、付近に植えられたあらゆる植物に害を与えたりする、という。
参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅲ』
最終更新:2016年09月03日 03:48