その果実には有毒アルカロイドの
タキシンが含まれる。
- プリニウス『博物誌』第十六巻でもその有毒性が特記されており、特にヒスパニアのイチイの実には致命的な毒が含まれている事、
そしてこの木で作った旅行用の懐中瓶すら死を引き起こした、というエピソードを載せている。
また、アルカディア地方ではイチイの木陰に眠り、あるいは遊山に行くものは死ぬと言われているとか。
- 同書によれば、イチイの毒は「タクシカ」あるいは「トクシカ」と呼ばれるが、その意味は「毒矢に用いられる」であるという。
参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅲ』
最終更新:2016年08月02日 04:10