旗が行き来する怪

  • ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』
   →トリノ司教区に近いアルプス山脈の頂に聖コンスタンティヌスの遺骸を葬った場所があり、
    その麓に崇敬の場としての修道院があるが、聖コンスタンティヌスの祝日(9月22日)に、
    旗を持つ人は見られないのに、白や赤のおびただしい数の旗が山裾に行き来するのが見られるという。
    もし誰かが山頂に登ろうとすると、この旗の幻視はたちどころに消え失せてしまうとか。



      参考文献
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス


最終更新:2016年11月04日 05:39