馬を水に引き込もうとするモノ

  • ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』
   →フランスでニュイトン、イングランドでポルタンと呼ばれる精霊がおり、
    顔は年寄りじみていて一面に皺があり、親指の半ばほどの大きさで編み合わせのボロをまとっており、
    家の中の仕事を夜中にこなしてくれたりもするが、
    イングランド人が夜に供も無く騎行していると、不可視のポルタンが騎士にしがみついて長らく同行したのち、
    手綱をつかんで馬を沼沢につれ込んでしまい、馬はぬかるみに四肢をとられて転げまわってしまう、
    ポルタンはそれを見て去りがけに嘲笑を浴びせるという。



      参考文献
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス


最終更新:2016年11月08日 05:16