→スペインの民間信仰に、七年ごとに現れる「殺戮天使」というのがあり、それによれば
ある時騎士の一団が城の居間で眠っていると二人のムーア人たちが現れて騎士の胸を槍で突いた。
さらに別な者も突こうとしたが、その者が当日ウイキョウに触れた者だったため突けないと言って帰っていく。
結局胸を突かれた騎士は(外傷は無く微かな汚れができただけだったが)苦しみ呻いて死んでしまい、
たまたまムーア人たちの会話を聞いていた騎士によって、以降毎朝ウイキョウに触れたりかじったりする習慣が
スペイン人やカタロニア人の間に定着したのだ、という。
参考文献
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス
最終更新:2016年11月16日 01:58