- 当初は男子修道院だったが、十世紀初めに女子修道院となったとか。
- 中世イタリア説話集『ノヴェッリーノ』に、この修道院の起源譚が語られている。
いわく、ブルゴーニュ地方のアリミニ山(フランス東部ボージュ山地西のルミルモンのこと)にロベルト殿という
領主がいたが、その伯爵夫人と侍女が門番の男と関係を持った。伯爵はそれを怒って門番を殺害し
その心臓でパイを作らせ伯爵夫人と侍女に食べさせた。真相を知った二人は尼僧となって
アリミニ山に尼僧の修道院を建立したという。
- また、『ノヴェッリーノ』はとある物語にある話として以下の物語を伝えている。
ルミルモン修道院では高貴な人が旅の途中で立ち寄ると丁重にもてなし、その中で最も旅人を喜ばせた尼僧が
その人に仕えて食卓からベッドまで世話をする。翌朝、水とタオルが出してあり、尼僧が針と糸を旅人に渡して
針に糸を通させる。三回やって通らなかったら女性たちは旅人の衣服を脱がせて丸裸にしてしまう。
もし通せたなら、旅人に衣服を返して宝石などを与えるのだとか。
参考文献
『中世イタリア民間説話集』
最終更新:2016年11月27日 04:43