→神が一人の旅芸人と連れ立って歩いた。神が得て来た金で仔羊を買ったが、旅芸人は腎臓を抜き取って食べ、
旅芸人の仲間が来た時に腎臓のありかを聞かれて「この国の山羊は腎臓を持っていない」と誤魔化す。
のち、男は磔刑に処されそうになり、神に「腎臓を食べたことを認めるか」と聞かれるが認めない。
結局神の手引きで旅芸人は助かり、得た金を分ける際に三分の一を「これは腎臓を食べた者の分だ」と言うと
旅芸人は自分が食べたと述べる。人は死から命を救うためにさえ認めないことを、金のためには公言する、と云々。
参考文献
『中世イタリア民間説話集』
最終更新:2016年11月28日 22:49