「(前略)――だけど、このわたしの罰もみんなためられてるんだとしたら」と、仔猫ちゃんよりは自分の方に向かって彼女はおしゃべりし続けました。「一年のおしまいに私、どうされるのかしら。その日が来たら、きっと牢屋に入れられるんだわ。それとも――そうだわ――一つの罰ごとに一回夕食ぬきなのだとして、そのみじめな日が来たら一度に五十回も夕食ぬきですまさなきゃならないんだわ! でも、そんなことかまうことないわね! そんなに沢山食べさせられるよりは抜く方がましだもの!」 ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』