仔猫ってほんとうに不便なもので(と、アリスは前に言ったことがありました)、彼らに何を話しかけても、彼らのほうではいつだってごろごろいわすだけなんですねえ。「「はい」ってときにはごろごろ、「いいえ」ってときにはニャーとかなんとかいうきまりさえあれば」と、彼女は言ったものでした「会話が続けられるのにねえ! 相手がいつだって同じことしか言わないとしたら、その人とおしゃべりなんかできる?」 ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』