「まずは 魚をば釣らにゃならぬ」 そいつぁかんたん、赤子にもできる 「次はこの魚 買わにゃならぬ」 そいつもかんたん 一銭ありゃつりがでる 「いざ、この魚を料理しておくれ!」 そいつぁかんたん、一分かからぬ 「そいつを皿にのっけておくれ!」 そいつもかんたん もともと皿にのっておる 「もってきや! ひとくち賞味!」 こんな皿 テーブルにのせるなど造作ない 「皿ぶた 取りや!」 いやこいつが難儀、ちょっとやそっと! そやつがふたをにかわづけ―― そやつは中におさまって、皿とふたとを貼っつける 全体どっちがかんたんか 皿ぶたバラすと、この謎はらすと ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』