岸涯小僧

  • がんぎこぞう

  • 鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に描かれる妖怪。船着き場で魚にかじりつく、毛むくじゃらの河童のような姿で描かれる。


  • 一般に、ヒト以外の霊長類には魚を食べる種類はほとんどいない。
   カニクイザルテングザルなど、泳ぎが得意で貝やカニをとるものはあるが、生きた魚を捕えて食べる種はあまり知られていなかったという。
   1980年代以降、宮崎県幸島で、嵐で打ち上げられた魚や漁師が打ち捨てて行った魚を
   エサにあぶれたニホンザルが食べる個体が一時的に見られた事はあったとか。
(zsphere:以上の話から、1、魚を食べるサルっぽい何か、という事が奇異なものとして怪異性の表現になっているらしいこと
     2、もしたまたま魚を食べるサルが居たとしたら、それがこの妖怪のイメージソースになり得るかもしれないこと
     という辺りを指摘できるのではないかと思ったり思わなかったり)



      参考文献
『新・動物の「食」に学ぶ』西田利貞



最終更新:2017年01月12日 00:50