魔法陣

  • 『千一夜物語』「荷かつぎ人足と乙女たちとの物語」中の「第二の托鉢僧の話」
   →魔神(ジンニー)によってサルに変えられた王子を元に戻すために、ある国の魔術を知る姫が
    魔法陣を描いて魔神を呼び出す。小刀で御殿の真ん中に一つの円を描き、その輪の中に
    いくつかの固有名詞と呪符の文字を書きつけ、それからその輪の中に入って、魔法の言葉を口の中で唱え、
    古い書物にある事柄を読み上げると、にわかに御殿は濃い闇に包まれ、やがて魔神が現れる。
(zsphereコメント:Twitterにて、よくエンタメで魔法陣による何かの召喚を行う際には
          魔法陣の中に召喚対象が現れるように描かれるが、あれは水木しげる以降の事で、
          実際には召喚を行う術者自身が(召喚対象から身を護るために)魔法陣の中に入るのだ、
          という話をしていたのを見る。これはその傍証となる)



      参考文献
『完訳千一夜物語 1』


最終更新:2017年03月31日 16:48