- 『千一夜物語』「荷かつぎ人足と乙女たちとの物語」中の「第三の托鉢僧の話」
→航海に出た船が針路をはずれ、磁石の山に近づく。鉄でできているあらゆるものを自分に引き付けてしまう
この山に船の釘が飛び去り、船はバラバラにされてしまう。
山の上には黄銅の円屋根があり、その下に胴の馬に乗った一人の騎手がある。
その手には胴の槍、胸には解読不能の呪文を書いた鉛の板が垂れ下がる。
話の語り手は沈んだ船から生きて磁石の山に上陸、疲れ切って眠ったところで夢を見、
夢の中で得た助言の通りに足元を掘って弓矢を得て馬上の騎士を射て地上に落とす。同時に現れた一隻の船にのって生還する。
→主人公ウェルテルの手紙の中に、祖母がよく磁石山の話をしてくれた、という一節がある。
参考文献
『完訳千一夜物語 1』
『若きウェルテルの悩み』ゲーテ
最終更新:2017年04月04日 22:22