宇宙(引用)

アジア、ヨーロッパは宇宙の片隅。すべての大洋は宇宙の中の一滴。アトースの山は宇宙の中の小さな土塊。現在の時はことごとく永遠の中の一点。あらゆるものは小さく、変わりやすく、消滅しつつある。
                                   マルクス・アウレリウス『自省録』

創造主はかくも広々とした宇宙を造り、かくも遠くまでその準縄(はかりなわ)を張られたが、それというのも、己自身の世界の中にだけ住んでいるのではない、ということを人間に知らしめるためなのだ。人間の充たすことのできない広大無辺の世界があり、人間はその狭い一角に住んでいるにすぎない。他はただ主なる神のみが知り給う用途に当てられている。
                                       ミルトン『失楽園』
最終更新:2017年04月18日 16:39