思うに、支配するということは、充分野心の目標たりうる――たとえ、地獄においてもだ。天国において奴隷たるよりは、地獄の支配者たる方が、どれほどよいことか!
ミルトン『失楽園』
もしわたしが、今自分が受けているこの大いなる名誉に適う大いなる危険を背負うことを辞退するとすれば、わたしは当然王者の権威を僭することをやめ、支配権を辞退すべきだと考える。支配者には、名誉と危険は同じくらいつきまとうものであり、他人以上に名誉ある地位につけば、それだけいっそう危険に身をさらす責任もあるはずだ。
サタン(ミルトン『失楽園』)