国民経済のうえからみると、グルマンディーズ(美食愛)は毎日の消費に必要な諸物資の交換によって諸国民を結びつけるきずなとなるものである。 実にグルマンディーズこそ、一方の極からもう一方の極へと、ぶどう酒やブランデーや砂糖や香料や塩肉や干物や、あらゆる種類の食料品、卵やメロンまでも、旅させるのだ。 ブリア・サヴァラン『美味礼讃』