→著者サヴァランがピエール・シャルテルの修道院長ドン・デュアジェから直接聞いたとして紹介される話。
この院長が以前所属していた修道院に夢遊病を持った若い修道者がいたが、
ある時院長がたまたま寝付かれずに自室の机で書類を呼んでいると、修道者が入って来て刃物でベッドを滅多刺しにして出て行った。
翌朝話を聞くと、院長が修道者の母を殺す夢を見、母の幽霊が仇を討つように言うので夢の中で殺害に至ったと述べたので、
実際に切り裂かれたベッドを見せると悪事を詫び泣き崩れたという。
参考文献
『美味礼讃(上)』ブリア・サヴァラン
最終更新:2017年05月01日 05:09