どんな小さな川でも、その流れる方向、すなわちどの河の流域に属するのかを研究すると、すぐにその地方の概念というものが得られるものだ。そうするとたとえ見通しのきかないような地方においても、山や谷々の関係を思い描くことができるのだ。 ゲーテ『イタリア紀行』