呪禁道

  • 山居方術の士があやつる道禁と、密教における禁呪が習合した治療術である由。

  • 『唐六典』によれば、太医署という部署に、医療職員の一つとして呪禁博士一人が定められている。
  隋朝でも一人、または二人が配置されたとのこと。
  その下に呪禁師・呪禁工が配属された。

  • その法に五あり、存思・禹歩・営目・掌決・手印と。

  • 日本の律令では、宮内省典薬寮に呪禁博士一人、呪禁師二人、
  呪禁生六人と規定される。

  • 『藤原武智麻呂伝』によれば、余仁軍とともに韓国連広足の名が
   呪禁師として見える。

(『日本陰陽道史総説』村山修一)



最終更新:2011年08月08日 10:08