当初、港の西には和田岬があったが、東側には何もなく、
風向きによっては碇泊中の船が覆る場合もあった。
このため清盛は東側に人工島(経ヶ島)を築くという
大がかりな工事を行い整えたという。
(『街道をゆく 9』司馬遼太郎)
•『平家物語』覚一本巻六に、慈心坊尊恵が閻魔王から以下のような話を聞いた記事が載る。即ち、
「清盛入道はただの人ではない。慈恵僧正(
良源)の化身であり、
天台仏法を護持するために日本に再び誕生したのである。だから私は毎日三度、
清盛を礼賛する文を読んでいる。これを彼に捧げよ。
敬礼慈恵大僧正
天台仏法擁護者
示現最勝将軍身
悪業衆生同利益」
慈恵がこれを現世の清盛に伝えると、彼はこの上なく喜んで
慈恵を僧綱(律師)に昇進させたと云々。
(zsphereコメント:よく分からない話。ていうか同じ平家物語の巻一で、
延暦寺強訴の日吉神社の神輿に矢をあてちゃったのは
清盛の軍勢じゃなかったっけw)
(『僧兵 祈りと暴力の力』衣川仁)
- 上記、良源の生まれ変わりとする話は、おおもとの出典は尊恵自身の筆になる
『冥途蘇生記』に拠っている由。
(zsphereコメント:季刊怪のこの記事の筆者も書いてるけど、
結局尊恵が清盛を喜ばせて昇進しているという話なので、
尊恵自身が清盛の喜びそうな話でもって自分を暗に売り込んだのでは、
というのは当然考えられる推測ではある。
それにしても、なんで良源を持ってきたのやら)
(『季刊 怪』No.34)
最終更新:2013年02月21日 03:23