破敵の剣・護身の剣

  • 百済より献上の霊剣(節刀)

  • 破敵の剣は三公戦闘の剣、または将軍の剣ともいい、
   左に三皇五帝の形、南斗の六星、青龍の形、西王母の兵刃符を、
   右に北極五星、北斗七星、白虎の形、老子破敵の符を描き、さらに
   「歳在庚申正月、百済所造三七練刀、南斗七斗、左青竜右白虎、
    前朱雀、後玄武。澼除不祥、百福会就、年齢延長、万歳無極」の銘あり。

  • 護身の剣は、左に日形、南斗六星、朱雀形、青竜の形を、
   右に月形、北斗七星、玄武形、白虎の形を描いたもの。(『鹿袋』)

  • 960年(天徳四年)九月二十三日の火災により焼損。

  • ちなみに「庚申」とあるのは、道教で七月更新日、八月辛酉日が
   刀剣制作の上で最吉とされているためだろうとのこと。

(『日本陰陽道史総説』村山修一)



最終更新:2011年08月08日 10:41