天台座主

  • 座主補任の際は、天皇の命令(宣命)により決定され、
   勅使が比叡山上に登って読み上げ、寺院全体に告知されるのを慣例とした。

  • 『平家物語』座主流の段によれば、延暦寺根本中堂に天台座主が入り本尊を拝礼する事を「拝堂」という。
   その際、一尺四方の箱の中に黄色の紙に書かれた一巻の文があり、
   これは伝教大師最澄が未来の座主の苗字を前もって記したものといい、
   座主は自分の名のある所まで見て、その先は見ずに元に巻き戻して納める習いがある、という。


      参考文献
『平家物語(一)』

『僧兵 祈りと暴力の力』衣川仁



最終更新:2014年08月03日 02:26