大陸沿岸や淡水で発見されるウナギは切り開いても生殖巣の発達したものはほとんど見られないが、
このような生態をもつため。
- アリストテレスは『動物誌』の中で、上記のようにウナギに卵巣や精巣が見られず、
また一度干上がった後に水をたたえた池にも生ずることから、
ウナギは「大地のはらわた」(
ミミズ)から生ずる、と述べている。
- ウナギを焼いた時に出る煙は、虫よけの効果があるとされた。
中国の『本草綱目』に、ウナギの骨を衣箱に入れておくと虫がつかない、という記述がある。
また日本でも『貞丈雑記』に、革でできた武具は土蔵にしまう前に
ウナギを焼いた煙でいぶすと虫がつかない、また鑓(やり)や長刀(なぎなた)の柄なども
ウナギの革でぬぐうとよい、とあると云々。
参考文献
『動物誌(上)』アリストテレス
『世界大博物図鑑2 魚類』荒俣宏
最終更新:2015年01月03日 11:18