- ジェローム・カルダン(ジロラモ・カルダーノ〈1501~1576〉)の名前にちなむ。
ただし、カルダンが発明したわけではなく、彼は著書『正確さについて』で紹介しただけ。
- 金属製の輪を互い違いに、入れ子状に組み合わせる事で、
中央にあるランプなどが常に水平に保たれる仕組み。
ジプシーの馬車の中で、真鍮製のジンバルによるランプがよく見られたり、
また十八世紀の中国の船では、これに羅針盤が設置され、どんな波の影響も受けなかったという。
- 中国の『西京雑記』に、寝具用の香炉を丁緩という人物が復元したという記事があり、
そこにカルダン・サスペンションの仕組みが詳述されている。
この事から、中国ではこの仕組みが紀元180年頃には存在していたらしく見られる。
- その他、中国では「香毬(こうきゅう)」「燈毬」「銀嚢(ぎんのう)」「滾毬(こんきゅう)」
「薫籠」などの名前で呼ばれていた。
(以上、『図説中国の科学と文明』)
最終更新:2011年08月07日 10:49